1948-03-30 第2回国会 参議院 治安及び地方制度委員会 第7号
これらの公安委員の下に統轄されておりまする第一線の警察の動き、殊にこれらの能率、犯罪捜査、檢擧等の状況は、只今までは詳しく分りませんが、我々當初に心配いたしましたほどの心配もなく、先ず圓滑なる運營を只今いたしておると申上げて支障はなかろうと思つております。
これらの公安委員の下に統轄されておりまする第一線の警察の動き、殊にこれらの能率、犯罪捜査、檢擧等の状況は、只今までは詳しく分りませんが、我々當初に心配いたしましたほどの心配もなく、先ず圓滑なる運營を只今いたしておると申上げて支障はなかろうと思つております。
かくては例えば京阪神の地方であるとか或いは東京を中心といたしましては、近縣地方との相互關係の所では、犯罪の捜査檢擧だけ取つて考えて見ましても、能率の減退は著しいものがあるだろうと氣遣われるのであります。
しかしこういう恐るべき幾多の犯罪に對しましても、今日捜査、檢擧等の方面から申しまして、心ずしも當を得ているとは考えられない。しかるにその恐るべき犯人を監視しておりますところの静岡の刑務所において、新聞記事のごとき暴動が起き、また前科何犯という囚人が逃走したというようなことで、非常に世の人は大きな不安をもつてきたのでございます。
そして司法警察は純然と檢察廳に移管してしまつて、犯罪の捜査檢擧の件というようなことをやつていただく。それから縣の防犯課なども檢察廳に屬しておつて、依然として昔の特高的な性格を帶びている防犯課を司法警察の方に入れて、そうして知事や警察部長や内務大臣から完全に犯罪捜査、檢擧というような仕事を取除きまして、完全に分離いたすことによつてこの弊害が防がれるのではないかと思います。